妻の育休に合わせて、6か月の育休を取りました(いま2か月目で現在も育休中です)。
なぜ育休を取得しようと思ったのか、と、夫婦そろっての育休は最高、ということを記載します。
なぜ育休を取得しようと思ったのか
第1子の経験から、出産直後は妻の負担がすごいことを知ったからです。その節はご迷惑をおかけしました。
第1子が生まれたときは「出産は多くの人が経験してるんだし、何日か休めば、あとは家事・育児のだいたいは妻に任せられるはず。あとはちょこちょこ手伝えばオーケー。」くらいの理解で2-3週間くらい有給休暇を取得しました。しかし実際に経験してみると、
- 母乳で育てる場合1、母親が授乳するしかない
- 少なくとも2-3時間おきに授乳する
- 授乳するのに10-20分くらいかかる
- 赤ちゃんは頻繁におしっこうんちをする
- わが子は生後数か月は 約 15回/日 おしっこ、10回/日 うんち してました
- (個人差はあるけど)起きてる間の半分くらいは泣いたりグズグズしてる
- ほっときゃいいんだけど、なんとなく可哀そうで抱っこしちゃう
- だんだん睡眠サイクルが出来上がってくるものの、夜中まとまって寝るのは半年後くらい
というコンボが発動すると、妻はほとんど赤ちゃんにつきっきりになるし、そうしてもなお、出産後数か月は妻の睡眠時間があまり確保できないことが分かりました。実際に、妻は1-2時間弱の睡眠を繰り返して1日合計5~6時間くらい寝る感じ2で、精神的にもだいぶまいってました(5~6時間と聞くと思ったより寝れるなと感じるかもしれませんが、まとめて寝れないのでかなりストレス溜まるそうです)。
またそもそも出産は母体への負担も大きいですし、それでなくても睡眠不足やホルモンバランスの乱れや環境の変化から10-15%くらいは産後うつ病になるようですし3、最大限、妻の負担を軽減して労うべきでした。
ということで、前回の反省を踏まえつつ4、働きながらイヤイヤ期真っ盛りの第1子と赤ちゃんの面倒を見るのは厳しいと判断して、第2子については育休を取得することにしました!!!
育休を取得した感想
現時点の感想は、育休を取って良かったです。
しかし結果的には前回の反省を克服できたかというと微妙で、妻と第2子が病院から帰ってきた数日後に上の子が保育園からコロナを貰ってきて一家全滅したり、自宅待機期間を含めて3週間近く保育園を休んで赤ちゃん見ながら自宅保育したり、その後も保育園でコロナ感染者が出るたびに自宅保育したため、まあまあ妻にも負担をかけました。トラブルって嫌なタイミングで起きますよね…まあでも普通はこうはならないので安心してください。
夫婦そろっての育休は最高
実は夫婦そろって育休が取得できます。家事を分担しつつ赤ちゃん見放題です。つまり最高です。
また、夫婦そろって育休中だろうが育児休業給付金がもらえるので、お金の心配も少ないです。(給付金のほかにも、社会保険料の免除や所得税の免除(育児休業給付金は非課税)などがあるため、平均的な給与であれば、6か月までは手取りの8-9割くらいになります。ただし数カ月ごとにまとめて給付されるため、手元にある程度の現金が必要です。詳しくは制度を調べてください。)。
また,育休は国の制度であり5、休業中の給付金は雇用保険から賄われるため、会社に(金銭的には)迷惑はかかりません。むしろ令和3年改正6から、従業員数1000人超えの大企業には育休取得状況の公表が義務づけられており、育休取るのは会社のプレゼンス向上に貢献できると思います。ただし金銭的負担がないからといって、自分が休業することで(増員されなければ)人員に穴があくのは確かなので、円滑な休業に向けたコミュニケーションや感謝の気持ちは必要だと思います。
注意点
上の子が保育園に通っている場合、夫婦ともに育休をとっても保育園が継続できるかは各自治体で確認が必要です。だいたいの自治体は継続できるようですが、退園しなければいけない場合があります。また継続できる場合でも、短時間認定によって保育園に預けられる時間が短くなったり、幼稚園の延長の補助金が無くなる可能性があります。
育休を取れない場合は…
ここまでで、なぜ育休を取得しようと思ったのか、と、夫婦そろっての育休は最高、という事を記載してきました。しかしどうしても育休が取れない場合もあると思います。その場合は、産後の負担軽減のために、産後ケアセンターを検討したり、里帰り出産で親を頼るなど、女性の負担が減らせる工夫を検討してみてはどうでしょうか。
(なお我が家は第1子のときに総合病院の産後ケアサービスを利用しましたが、利用してみたらほとんど子どもを預かってくれなくて放置プレイを喰らったので普通にツラくて、妻が夜中に「これなら家のほうがマシ。もういい帰る。」と電話してきて、早めに帰ってきました。利用の際には、夜中に赤ちゃんを預かってくれるのか、など、サービス内容をきちんと確認しましょう。)
Footnotes
そもそも母乳をやめて粉ミルクで育てれば夫婦の負担を均一化して母親の睡眠時間を確保できるんじゃないか、という話はあります。が、 母乳育児には様々なメリットがあることからWHO や ユニセフでも母乳育児を推奨(https://www.llli.org/world-health-day-2021-japanese/)していることもあり、我が家はとりあえず当面は母乳のつもりです。ついでに粉ミルク代も浮きますし。 ↩
このサイトによると4-6時間 がボリュームゾーンのようです https://epark.jp/kosodate/enjoylife/k-newborn-mom-sleeping_65777/。 ↩
日本産婦人科医会 産後うつ病について教えてください ↩
第1子のときはこれらの事実に気づいたころには休暇が尽きて途方に暮れましたが、幸いにも当時は在宅勤務だったことから、なんとか家事を分担しながらやりくりできました。在宅勤務じゃなければ回らなかっただろうと思います。コロナ以前の首都圏在住の会社員各位(東京勤務の平均給与だと都内のまともな場所に住むのが難しいので、たいていは千葉埼玉などの近隣県に住んで1-1.5時間通勤する各位)は、どのようにして育児を回していたのか疑問で仕方がないです… ↩
育休に関する疑問は会社に依存しないため(会社独自の上乗せ部分は別)、厚生労働省などの Q&A https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000158500.html が参考になります ↩
厚生労働省 育児・介護休業法について ↩